樹木葬は種類ごとにどのような違いがある? 比較のポイントや特徴を解説

樹木葬は埋葬場所や埋葬形態によって、複数の種類に区分されます。それぞれ外観や埋葬方法、費用などに違いがあるため、樹木葬を検討する際は種類ごとの特徴をよく理解してから慎重に選ぶことが大切です。

本記事では、樹木葬の種類ごとの特徴や比較のポイントをまとめました。種類ごとの違いを確認しながら、自分やご家族に合った方法を見つけていきましょう。

里山型・都市型・庭園型は何が違う? 樹木葬の種類と特徴

樹木葬は、里山型・都市型・庭園型の3種類に区分されます。

メリット デメリット
里山型 自然豊かな環境に埋葬できる アクセスしにくい
都市型 都市部からのアクセスが良好 費用が割高になりやすい
庭園型 ロケーションが良い 都市型よりさらに費用が高くなる可能性がある

ここでは、それぞれの種類ごとの特徴を詳しく解説します。

里山型

里山型とは、森林や野山などの自然環境に遺骨を埋葬するスタイルです。元の自然には極力手を加えず、その土地本来の景観を生かして埋葬するところが大きな特徴です。

ただし、場所の性質上、都市部から距離があるケースが少なくありません。場所によってはマイカーなどが必要になることも考えられるため、移動手段に制限がある方は注意が必要です。

都市型

都市型とは、都市部にある霊園や寺院に設けられた樹木葬用の墓地に埋葬するスタイルです。整理された区画にシンボルツリーを植樹して墓地とするため、一般的な墓地に近いタイプといえます。

公共交通機関が発達した都市部が主な場所となることが多く、里山型に比べると利便性は高いです。しかし、立地が良い場所ほど地価が高く、費用が割高になりやすいというデメリットもあります。

庭園型

庭園型とは、前述した都市型のうちロケーションを重視したスタイルのことです。都市型の場合、植物はシンボルツリーが主ですが、庭園型では周囲に樹木や草花が植えられており、より美しい外観に仕上がっています。

どのような草花が植えられているかは霊園によって異なりますが、花をつけるシンボルツリーを植樹している場合、美しい花々を愛でながら参拝する人々の姿も見受けられます。ただし、手入れや管理に手間がかかる分、別途管理費を請求される場合がある点に注意が必要です。

選び方のポイント

樹木葬を場所別で比較する際は、アクセスとロケーションの2つを基準にするのがポイントです。「気軽に参拝したい」「行き来に時間をかけたくない」という場合は、交通アクセスの良い都市型か庭園型を選ぶとよいでしょう。

一方「自然豊かな場所がよい」「散歩感覚で参拝したい」などロケーションを重視したい場合は、里山型か庭園型がおすすめです。

このように、何を重視するかを基準に場所を絞り込めば、自分やご家族にぴったりの樹木葬を選べるでしょう。

埋葬方法による違いもチェック

樹木葬は埋葬場所だけではなく、埋葬の仕方によってさらに3つの種類に分類されます。

特徴 費用相場
集合型
  • ●骨つぼ・骨袋を共通区画に埋葬
  • ●後から遺骨を取り出し可能
20万〜60万円
個別型
  • ●個人・世帯ごとに埋葬
  • ●費用は高め
50万〜150万円
合祀型
  • ●遺骨をそのまま、あるいは粉砕し、共通区画にまとめて埋葬
  • ●費用を安く抑えられる
5万〜30万円

以下では、それぞれの埋葬方法について詳しく解説します。

集合型(集合墓)

集合型とは、骨つぼや骨袋に収めた遺骨を共通区画に埋葬する方法です。共通区画には他の方の遺骨も埋葬されていますが、個別に骨つぼ・骨袋に入れられているため、世帯ごとに管理できます。

個別型に比べると世帯当たりのスペースが少なく済み、費用は20万~60万円とやや抑えめに設定されています。

ただし、一定期間が経過すると後述する合祀墓に移されるケースもあるでしょう。合祀後は遺骨を個別に管理できなくなったり、取り出せなくなったりする場合があるため、安置期間などの契約内容を事前に確認しておくことが大切です。

個別型(個人墓)

個別型とは、個人あるいは世帯ごとの区画スペースに遺骨を埋葬する方法です。区画自体が区切られているため、他の人との境界が明確で、シンボルツリーも個別に選べます。

ただし、他の方法に比べると専有のスペースが広い分、費用相場は高く、50万~150万円が相場となっています。また霊園によっては、集合型と同じように一定期間が経過すると合祀墓に移される場合があります。個別型であっても永続的に専用区画を利用できるとは限らないため、事前に契約内容について問い合わせておくとよいでしょう。

合祀型(合祀墓)

合祀型とは、遺骨を骨つぼや骨袋で区別せず、一カ所にまとめて埋葬する方法です。遺骨はそのまま、あるいは細かく粉砕した上で土中に埋葬したり、シンボルツリーの周辺に散骨したりするため、一度合祀型を選択すると遺骨は取り出せません。

ただし、費用は3種類の中で最も安く、5万~30万円で埋葬できます。また管理や供養を霊園や寺院に任せられるケースが多く、お墓の管理に不安がある方にも適した方法といえるでしょう。

選び方のポイント

樹木葬の埋葬方法を選ぶときは、コストや遺骨取り出しの可否、参拝へのニーズなどによって判断するのがポイントです。

例えば、できるだけコストを抑えたい場合は、合祀型が適しているでしょう。一方、将来的にお墓を移動する可能性がある場合は、後からでも遺骨を取り出せる集合型か個別型がおすすめです。

さらに「故人と対面して参拝したい」などプライベート性を重視する場合は、個別に区画スペースが与えられる個別型を選択するとニーズを満たせるでしょう。

ただし、集合型や個別型でも、霊園によって遺骨取り出しの可否や合祀墓に移すタイミングに差があります。「後から遺骨を移すつもりだったのに、気付いたら合祀墓に埋葬されていた」といったトラブルに見舞われないよう、契約内容をきちんと確認しておくことをおすすめします。

【まとめ】

樹木葬の種類はニーズや予算を基に選ぼう

樹木葬は、埋葬場所によって里山型・都市型・庭園型の3つに分かれている他、埋葬方法によってさらに集合型・個別型・合祀型の3パターンに分類されます。

同じ樹木葬でも、自然環境の豊かさや参拝のしやすさ、費用、供養の方法などは種類によって大きく異なります。そのため、樹木葬を選ぶ際は「自然の中で眠りたい」「家族が参拝しやすい場所がよい」「管理の負担を減らしたい」など、ご自身やご家族が何を重視するのかを整理しておくことが大切です。

また同じ種類であっても、霊園ごとに設備や管理体制、供養の方法などが異なる場合があります。後悔のないお墓選びをするためにも、資料請求や見学相談を利用しながら、ニーズや予算に合った供養の形を検討してみてください。

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